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前回は「病院の指導と4毒抜き、なぜ矛盾?」というテーマでお話ししました。
「低脂肪乳を勧められたけど、私は乳製品を控えた方が良いと言われた」
「パンを主食にと言われたけど、やめたら体調が良くなった」
こうした声を聞くたびに、多くの方が“矛盾の中で迷っている”ことを実感します。
では、その矛盾に直面したとき、どう行動すれば良いのでしょうか?
今日はそのヒントを3つにまとめてみます。
矛盾を感じたときの3つのヒント
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- ヒント 自分の体調を基準に考える
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医師や薬剤師のアドバイスは大切ですが、最終的な答えは“あなたの体がどう反応しているか”です。
体というのは、数値では測れないことがたくさんあります。たとえば、病院で勧められた低脂肪乳を続けているのにお腹の調子が悪いなら、一度やめてみる価値があります。
実際、ある患者さんは「牛乳を飲むと下痢気味で、夜も眠りが浅かった」のですが、乳製品を控えたら「朝までぐっすり眠れるようになった」と話してくれました。平均的な正解よりも、自分の体の声を優先する。これが第一のヒントです。
- ヒント 期間を決めて試してみる
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「合うか合わないか分からない」ことにいつまでも悩むのは、体にも心にも負担です。
そこでおすすめなのは、2週間〜1か月など期間を決めて試してみること。たとえば、パンや麺を主食にして疲れやすいと感じている人は、その期間だけご飯と味噌汁中心に変えてみる。
そのうえで、体調の変化を手帳に書き留めておく。一時的に試すと「なんとなく調子がいい」「夜中に起きなくなった」など、変化が見えてきます。
体は正直なので、こうした実感は大きな判断材料になります。
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- ヒント 信頼できる場所で相談する
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矛盾に直面したとき、1人で悩むと不安が大きくなります。
そんなときは、信頼できる医師や薬剤師に率直に相談してください。「病院でこう言われたけど、別の考え方も聞きました。私はどうすればいいですか?」
と正直に聞いてみることです。
医療者の中にも考え方の幅はありますし、患者さんの声に耳を傾けてくれる人は必ずいます。
私たちにこにこ薬局でも、こうしたご相談を一緒に考えながら整理することを大切にしています。
日常でできる小さな工夫
- 乳製品でお腹の調子が悪い → 豆乳や甘酒に置き換える
- 夜中に目が覚めやすい → 夕食後の甘いものを控える
- サラダ油を多く使っている → ごま油やオリーブオイルに変える
どれも特別なことではなく、日常に取り入れやすい工夫ばかりです。
まとめ:あなたの体が教えてくれる“正解”
矛盾を感じたときに大切なのは、
- 自分の体調を基準に考える
- 期間を決めて試す
- 信頼できる場所で相談する
病院の指導も、4毒抜きも、どちらか一方を「絶対」とする必要はありません。
大切なのは「あなた自身の体が楽になる選択」を見つけること。
そのための第一歩は、少しの勇気と小さな工夫から始まります。

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