病院の食事指導と【4毒抜き】の矛盾―どっちを信じればいいの?

病院の指導と4毒

前回までのブログでは「砂糖」や「果糖ブドウ糖液糖(液糖)」が体に与える影響についてお話ししました。
「甘いものがやめられない…」という声はとても多く、それだけ砂糖の問題が身近であり、同時に心や体に深い影響を及ぼしていることを実感しています。

今回は少し視点を広げて、「病院での栄養指導」と「4毒抜き(小麦粉・砂糖・油・乳製品を控える生活)」の間にある矛盾について取り上げます。
読者の皆さんからも「先生の言うことと4毒抜き、どっちを信じればいいの?」という声をいただくことが増えてきました。

病院でよく言われる食事指導

病院では、生活習慣病や慢性疾患の患者さんに対して、こんな指導がよく行われます。

病院の先生
病院の先生

「塩分は1日6g以下に抑えましょう」
「低脂肪乳を飲みましょう」
「主食・主菜・副菜をそろえて、バランスよく食べましょう」

これらは大規模研究や統計に基づいた医学的エビデンスに沿った指導です。
医師や栄養士さんが、一生懸命に患者さんの健康を守ろうとしていることは間違いありません。

ただ実際に患者さんと接していると、こんな声を耳にすることもあります。

患者さん
患者さん

「先生に言われた通りにしているのに、よくならない」
「むしろ体調が悪化している気がする」

こうした疑問や不安は、とても現実的なものです。

4毒抜きと真逆のアドバイス?

私がお伝えしている「4毒抜き」とは、小麦粉・砂糖・油・乳製品を減らす生活習慣です。
ところが、病院での食事指導の中には、これと逆のように感じられるものも少なくありません。

病院の指導:低脂肪乳を勧める
私は乳製品を控えるように提案しています。
病院の指導:パンやシリアルで簡単な朝食
私は小麦粉を避けるように伝えています。
病院の指導:低カロリーなサラダ油ならOK
私は油の質こそ大切と考えています。

このように正反対のアドバイスを受ければ、「どっちを信じればいいの?」と迷ってしまうのも当然です。

なぜ矛盾が生まれるのか?

その理由は、「医学の統計」と「個人の体験」の違いにあります。

病院の指導は「国民全体の平均的なリスクを下げる」ことを目的としています。
一方で私がお伝えする4毒抜きは、「あなた自身の体の声に耳を傾ける」ことを目的にしています。

病院の指導
平均的な健康を守るための一般解
4毒抜き
自分の体調を整えるための実践的アプローチ

どちらも大切ですが、日々の現場で患者さんの体調を見ていると「体の声」に従った工夫のほうが結果につながりやすいと感じています。

砂糖・小麦粉・油には科学的根拠も

4毒のうち「砂糖・小麦粉・油」に関しては、科学的な裏付けも存在します。

砂糖・液糖
過剰摂取は血糖値の乱高下を招き、交感神経を刺激して睡眠を妨げると臨床研究でも報告されています。
小麦粉(精製炭水化物)
白いパンや麺などの高GI食品は、2型糖尿病リスクを高めると複数のコホート研究で示されています。
サラダ油(リノール酸系)
WHOや厚労省も「オメガ3とオメガ6のバランス」に注意するよう勧告しています。

つまり「甘いものを減らす」「パンを控える」「油の質を選ぶ」といった生活改善は、経験則だけでなく科学的にも意義のある行動なのです。

乳製品は「体験」に基づいて判断を

一方で、乳製品については研究結果が分かれており、「骨を強くする」という説もあれば「むしろ骨折リスクが高い国もある」という報告もあります。
はっきりとした結論が出ていないからこそ、私は自分の体験を重視することをおすすめします。

  • 「牛乳をやめたらお腹の調子が良くなった」
  • 「チーズを控えたら夜ぐっすり眠れるようになった」

こうした日常での体の反応こそが、最大の判断材料になるのです。

矛盾をどう受け止めればいいのか?

大切なのは「病院の指導」か「4毒抜き」か、二者択一で考えることではありません。
実際に試してみて、自分の体がどう反応するかを観察することが重要です。

  • 低脂肪乳を飲んで調子が悪ければ、一度乳製品を控えてみる
  • パンを主食にして疲れやすければ、ご飯と味噌汁に変えてみる
  • サラダ油をやめて、オリーブオイルやごま油に変えてみる

そうして「夜ぐっすり眠れるようになった」「体が軽くなった」と感じられたなら、それがあなたにとっての正解です。

まとめ:平均的な正解より、あなたの正解を

病院の先生や栄養士さんは、決して敵ではありません。
むしろ、みなさんの健康を守るために一生懸命に努力されています。
ただし「自分の体に本当に合うかどうか」までは、一律の指導では判断できません。

だからこそ矛盾を感じたときには、恐れずに自分の体で試してみてください。
「平均的な正解」ではなく、「あなた自身の正解」を見つけるために。

その第一歩が「4毒を少し減らしてみる」ことなのです。
次回は、実際に矛盾を感じたときにどう行動すればいいかを、さらに掘り下げてお伝えします。
きっと、あなたの迷いが少しでも晴れるきっかけになるはずです

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