最近、「体にいいと思って食事を見直したのに、逆に体調がゆらいだ気がする…」—そんな声をお聞きすることが増えています。
にこにこ薬局では、4毒(小麦粉・植物油・乳製品・甘いもの)を減らすことで、本来の自然治癒力を高めようとされる方が増えています。
でも中には、始めた直後に体調が不安定になったり、思わぬ症状が出たりして、戸惑う方も。
今回は、「それは本当に“悪化”なのか?」という視点で、にこにこ薬局の薬剤師:安田由香の臨床経験から丁寧に解説します。
「症状が悪化した」と感じるとき
4毒(小麦粉・植物油・乳製品・甘いもの)をやめたことで、症状が“悪化した”と感じる方がいます。
でも実際には、「一番つらかった症状」が改善されたことで、もともとあった他の症状に気づくようになっただけというケースも少なくありません。
たとえば、肩の痛みが改善されたら、今まで気にしていなかった疲労感や便通の問題が気になる…というように、体が順番に変化しようとしているのです。
「急にひどくなった」ように思えるとき
もう一つよくあるのが、4毒を抜いてしばらくしてから「急に症状が強く出た」と訴える方。
これは、今まで“麻痺していた感覚”が戻ってきたことで、本来の不調に気づけるようになった結果かもしれません。
正座で足がしびれたあと、血が戻るときにチクチクと痛む感覚。それと似ています。
「治る」とは、どういうこと?
多くの方は「症状がなくなること=治ること」と思いがちです。
けれど実際は、薬で症状を“抑えている”だけということもよくあります。
本当に治るには、身体の声を丁寧に聴きながら、自分自身と向き合う時間が必要です。
そのための手段のひとつが、「4毒を減らすこと」なのです。
時間がかかるのは自然なこと
長年の生活習慣がもたらした影響は、一朝一夕には消えてくれません。
不調が続いてきた時間だけ、回復にもじっくり時間がかかることがあります。
そして、体が元に戻っていく過程は、病気になった順番どおりとは限らないのです。
あなたの体の“声”に耳を傾けて
症状は「ただの敵」ではなく、体が伝えてくれている大切なメッセージです。
慌てず、焦らず、体の声に耳を傾けながら過ごしていくこと。
それが、薬に頼りすぎずに健康を取り戻すための近道になります。
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