こんにちは!
前回は「植物油が体にどのような影響を与えるのか」を鍋に例えてお話ししました。今回は、「小麦粉」に焦点を当て、その影響をわかりやすく解説していきます。
「小麦粉は健康に悪い」と聞くことが増えましたが、それはなぜでしょうか?
パン、パスタ、うどん、ラーメン、クッキー…。私たちの食生活には小麦粉が溢れています。でも、その小麦粉が体の鍋の中で“見えない焦げ”を作っているとしたら?
小麦粉の影響を鍋で例えると?
鍋の中の「食材」は、私たちの体にとっての栄養です。しかし、小麦粉はほかの食材とは異なる特性を持っています。その特徴を、鍋の中で起こる現象になぞらえて解説します。
- 鍋底に張り付く“焦げ”(腸の炎症)
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小麦粉に含まれるグルテンは、腸の粘膜にダメージを与える可能性があります。
鍋で料理をするとき、「焦げ付きやすい食材」ってありますよね?
例えば、小麦粉を使ったソースやシチューは鍋の底にこびりつきやすく、気づかないうちに焦げができてしまいます。
実はこれと同じことが腸内でも起こっているのです。グルテンは腸にこびりつき、慢性的な炎症(リーキーガット症候群の原因)を引き起こす可能性があるといわれています。
- 鍋の中の“ダマ”(消化不良)
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スープやソースを作るとき、小麦粉をそのまま入れるとダマになりやすいですよね?
体の中でも、小麦粉は水分を吸って固まりやすく、腸内で詰まりを作ることがあります。これが消化不良や便秘の原因の一つです。
特に、グルテンが腸壁にくっつくと消化・吸収を妨げるため、腸内環境が悪化することがあります。 -
- 便秘や下痢を繰り返す
- お腹が張りやすい
- 腸の調子が安定しない
このような症状がある方は、小麦粉を控えることで改善する可能性があります。
- 鍋の中の“とろみ”が固まる(血糖値の乱高下)
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小麦粉は デンプンが豊富 で、血糖値を急激に上げやすい食品です。
鍋で作るとろみのあるスープを思い浮かべてください。
熱を加えると、一気に粘度が増して 固まります よね?
同じように、小麦粉の糖質は 体内で急速に吸収 され、血糖値を急上昇させます。
血糖値が乱高下すると… -
- 疲れやすくなる
- イライラしやすくなる
- 甘いものがやめられなくなる
といった悪影響が出ることがあります。
日本人の食生活と小麦の消費量の増加
日本では、もともとご飯(米)を主食とする食文化が根付いていました。
しかし、近年の食生活の変化により、ご飯の消費量は大きく減少(1962年から2021年で57%減)し、パンやパスタなど小麦製品の消費が増加しています。
ご飯の消費量の推移
- 1962年:
- 1人当たり年間約118.3kgの米を消費
- 2021年:
- 約51kgまで減少
この背景には、食の多様化、少子高齢化、そして手軽に食べられるパンや麺類の普及があります。しかし、この変化が体にどのような影響を及ぼしているのか、一度考えてみる必要がありそうです。
「グルテンフリー」は本当に健康に良いのか?
最近よく聞く「グルテンフリー」ですが、すべての人に必要なのでしょうか?
実は、グルテンが合う人と合わない人がいるため、一概に「小麦をやめれば健康になる」とは言えません。
ただし、次のような症状がある場合、小麦粉を控えることで改善が期待できます。
- お腹の調子が悪い(便秘・下痢を繰り返す)
- 肌荒れがひどい(ニキビや湿疹が出やすい)
- 疲れやすく、集中力が続かない
- 甘いものがやめられない
これらの症状がある方は「小麦抜きの生活」を試してみるのも良いかもしれません。
小麦粉との“上手な付き合い方”
「小麦粉を完全にやめるのは難しい…」という方も多いでしょう。そこで、無理なく取り組める3つの方法を紹介します。
- 朝食だけでも「ごはん」に置き換える
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パンをやめて、ごはん+味噌汁に!これだけで 腸の負担が軽減 されます。
- 小麦粉を「和の粉物」に変える
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- そば粉(100%のものを選ぶ)
- 米粉(グルテンフリーで消化しやすい)
- 大豆粉(低糖質で腹持ちが良い)
- 外食時に選ぶメニューを工夫する
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- うどんよりそばを選ぶ
- パスタよりごはんを選ぶ
少しずつでも意識を変えることで、体への負担を減らせます。
まとめ:鍋の中を焦がさない食生活を!
小麦粉は「焦げ付きやすく、固まりやすい」特性を持っています。
- 焦げ付き = 腸の炎症
- ダマになる = 消化不良
- 固まりやすい = 血糖値の乱高下
この影響を理解したうえで、小麦粉との付き合い方を工夫することが健康への第一歩です。
次回予告:乳製品は体にどう影響する?
次回は4毒のひとつ「乳製品」が体に与える影響について詳しく解説します。
- 牛乳は本当にカルシウム補給に良いの?
- 乳製品が腸内環境に与える影響とは?
- チーズやヨーグルトは健康に良いの?
乳製品にまつわる疑問を鍋の例えを使って分かりやすく解説していきます。お楽しみに!
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